ライダーハウスのこの先
旅人宿昭栄はライダーハウスである。
なぜならやってる人がそのつもりだからだ。
二段ベッドを置いたり。
宿がなんとなく小奇麗になっていてもだ。
俺はゲストハウスなんてものはほとんど知らないし、あの若い頃に利用した野戦病院のようなライダーハウスに憧れてここを作った。
ライダーハウスの定義は知らない。元祖はヤドカリだろうか。帯広に行った人は聞いてみて。
ここ数年。ライダーハウスが続々と減っている。
高齢化ももちろんあるが、保健所の指導によってやめたという話を聞く。現在営業中の所にも指導が入っているようだ。
ライダーハウスを知っている人は分かるだろうが、許可はとってないだろうし、耐震や設備的に取れないだろうなぁというところが多い。
今までだってずーっと法律違反だった。
だけど咎められることも無く今日まで来た。
民泊、オリンピック。インバウンド。
こんな一過性の物にライダーハウスの文化は壊されるのだろうか。
明らかに営利になっていないボランティアベースのライダーハウスでもお金をもらっていたらアウトであろう。
パブリックがやっている無料のところだけが生き残るのも皮肉な話だな。
旅人宿昭栄もいつまでライダーハウスと胸を張って言えるだろうか。