田舎アソビ

旅人宿昭栄

弟子屈町 ライダーハウス&ホステル 

旅人宿昭栄

管理人のブログ

じじい

前の記事にも少し書いたように宿はとても暇です。

 

他のところは知らんけど。

 

なので二段ベッドを作ったり図書館で本を借りて読みまくったりしてます。

それでも一日はすぐ終わる。

 

朝は割と早く起きている気がする。7時くらい?

なぜならもう爺だから。

夜も早いと思う11時くらいにはねる。

 

なぜなら爺だから。

 

昔から じじいにあこがれていたような気がする。無駄に早く起きて畑をやって縁側でまったりしてボケーっとしたり作業をしたり。

やることはあっても「誰かから与えられた」タスクではない。

 

爺にあこがれるんだ。

 

昔から人に指示されて行動するのが苦手で気づいたらこんな生活をしてる。

お金はないけど困るほどでもない。

お金があったらやりたいことって思いつかない。

 

俺がやりたいことってお金かからないから

(いやでもナンバーガール野音に行きたい。フジロックにも行きたい。金欲しいわやっぱ)

爺のようにいきていこう。

ライダーハウスのこの先

旅人宿昭栄はライダーハウスである。

なぜならやってる人がそのつもりだからだ。
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二段ベッドを置いたり。
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宿がなんとなく小奇麗になっていてもだ。

俺はゲストハウスなんてものはほとんど知らないし、あの若い頃に利用した野戦病院のようなライダーハウスに憧れてここを作った。

ライダーハウスの定義は知らない。元祖はヤドカリだろうか。帯広に行った人は聞いてみて。


ここ数年。ライダーハウスが続々と減っている。
高齢化ももちろんあるが、保健所の指導によってやめたという話を聞く。現在営業中の所にも指導が入っているようだ。


ライダーハウスを知っている人は分かるだろうが、許可はとってないだろうし、耐震や設備的に取れないだろうなぁというところが多い。

今までだってずーっと法律違反だった。
だけど咎められることも無く今日まで来た。

民泊、オリンピック。インバウンド。
こんな一過性の物にライダーハウスの文化は壊されるのだろうか。

明らかに営利になっていないボランティアベースのライダーハウスでもお金をもらっていたらアウトであろう。

パブリックがやっている無料のところだけが生き残るのも皮肉な話だな。

旅人宿昭栄もいつまでライダーハウスと胸を張って言えるだろうか。

春遠からじ

日中に温度がプラスになるようになりました。

 

少しづつ春が近づいてきてますね。今年の冬はなんだか狩猟にも行けず、スノボも行ってない。

かといって暇をしていたわけでもなく相変わらずふらふらと楽しく過ごしています。

 

年明けから固定のバイトもやめ、ちょくちょくといろんなところで働かせてもらってます。

二月は冬の観光シーズンでもあり、宿の方も連日にぎわってました。

 

にしても短い冬シーズン。3月は例年通り暇そうです。

 

じゃあ何をしようか。というのをつらつらと。

・ 働く

まぁ時間があるから働きます。 ビートとか畑作の仕事も始まるだろうし。

DIY

作りたいものがたくさん。

倉庫の改修、2×4の二段ベッド、レザークラフト、皮の鞣しもやりたい。

・狩猟

三月に入れば牧草地にもおりてきてくれるかな。

そうじゃなければ射撃場行かなきゃ。

・宿のこと

アクティビティのアルバムとか、地図とかも作りたいし、なんだかんだやることだらけだな。

クロスカントリースキーとかファットバイクとか雪板とか宿のお客さんとも遊べるようにしたいわけで。

 

なんやかんやとやりたいことたくさん。

今日確定申告も行ってきたし。なんだか気持ちもすっきり。

相談コーナー200分待ちとかわけわからんことになってたからあっとるかもわからんけど申告書だけ出して退散してきました。

 

変わらずぼちぼちとやっていきますわー

頓着

一月もあっという間に終わろうとしてますね。

 

今年も雪は少なそうです。明日くらいに多少降るようですが。

スノーモービルとか雪板遊びができる程度に振ってくれないかなーなんて。

 

今年はいろいろな事件の関係もあり狩猟は開店休業状態。

宿も開店休業状態な日が多いですが特に危機感もなくゆったりまったり過ごしています。

 

「宿は人」なんて言ってオーナーの魅力が大事とか、私生活をコンテンツにできるように。

なんて思ってた時期もあるけど、あんまり気張るのは得意ではないことに気づいた。

 

ゆったりまったりするのが俺の個性なんだろうなぁと。

名古屋で働いていたころの願望

 

・まったりしたい

・縛られない生活をしたい(時間、お金etc)

・本や音楽をまったりたのしむ

 

を十分、達成してしまっているため、悟りを開いたかの様に欲がなくなってしまっている。

びっくりするくらいお金はないけれど、お金があったとしてやりたいことも思いつかないというか。

 

とはいえまだまだ隠居するような人間ではないので日々を無駄にしないようにしたい。

 

頓着というものもあまりないと最近気づいた。

鍋は多少煤けていても穴が開いてなければいいし、車も多少さびていようがちゃんと動けばいい。

こちらの求める機能が備わっていれば他の部分は多めに見れる。

 

あんまりいいことでもないけど、こだわりの強い人間にはなぜか憧れないのな。

 

何が言いたいのかわからないけど冬の弟子屈はきれいなのです。

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俺は何がしたいのか。

年末だからでしょうか。ふとそんなことを考えます。

 

「新年の抱負」みたいなんは嫌いだけど今年の振り返りとともに。

 

今年のこと

・協力隊の任期が終わると同時に個人事業主というものになりました。

・個人事業の収入はまだまだ少ないのでアルバイトを始めました。

                         以上

まとめると今年ってこんなんなんだよなぁって。

なんかあんまり楽しくない一年を過ごしてしまったような気がします。

自分なりの分析・邂逅

なんでこうなってしまったかというのは簡単で、

「ビビったから。」

個人事業主一年目でもあり、今まであった安定した収入の消滅により、4月の俺はまずアルバイトを探しました。今思えばこれが良くなかったなぁ。

語弊のないように言わせてもらえばアルバイトの条件はまぁまぁいいし、人間関係に悩みもない、仕事の内容も好きだし技術向上も望めるいいバイトです。

 

ただ収入の安定を求めてたくさんバイトを入れてしまいました。

バイトのシフトは一か月単位でドーンと決まるため、突発的なことに対応するのが難しくなるのです。

宿のこと、そのほかのこと。いろんな人が声をかけてくれる楽しそうなことを逃してしまったなぁと思うのです。

バイトがおわって急いで宿の準備をするみたいな状況でもあったので、宿もなんだか作業的になってしまったと。

ということで

 

アルバイトを辞めます。

もともと俺がやりたいことって、バイクに乗ったりキャンプをしたり、をしたり、宿をしたり。

あとは好きな音楽を聴いて、好きな本が読めれば幸せなんです。

 

いい車もいい家もいい食事もいい服も。正直全く興味はない。

 

だったらまぁ生きていけるんじゃね?? という感じです。

 

甘い考えなのは重々承知してます。

でもまぁ広い世の中やりたいことだけやってるやつがいてもいいかなぁなんて思うわけですよ。

 

正直、子供のころから割と冒険しないタイプだったので恐怖心はありますが。

まぁ死ぬことはないだろう精神で新しい年号の一年目を生きて行ってみようと思います。

 

 ある意味旅をしていたころ以上の身軽さ。楽しい話があればよんでください

 

 

 

ライダーハウス(ゲストハウス)をやってて思うメリットデメリット。

3年前に24歳で北海道に移住し、2年ほど前からライダーハウスを経営しています。

 

最近「私もゲストハウスがやりたいんです!」みたいな相談を頻繁に受けるようになったので、今私が考えている宿業のメリットデメリットを残していこうと思います。

 

デメリット

 まずはデメリットから。

 旅に出られない

 多くの人は、旅が好きだからゲストハウスに興味があるんではないでしょうか。

 宿をやってみてください、行楽シーズンは稼ぎ時。まず動けません。

 うちの場合は特に完全に一人経営なので、6月から10月のハイシーズンは一泊の旅行も厳しいです。

どうしても出たいなら人を雇えるくらいの規模拡大やハイスペック宿にする必要があるのではないでしょうか。。

私の場合、不幸にも(?)ライダーハウスという形態のため、あきらめてます笑

続けていると、ふと疲れる時が来る。

お前向いてないよと思う方もいるでしょうが

ゲストハウスの仕事はびっくりするくらい繰り返しの業務が多いです。

掃除、洗濯、受付等、、、、

毎日同じようなタイムスケジュールで行動します。これが何か月も毎日繰り返していると、ボディブローのように来ます。笑

 

あとこれは完全に人によると思いますが、人に会うことに疲れてしまいます。

そもそも社交的でなく、一人が好きな面がある私。

昭栄の規模でも、一年間で約1,000人の人と「初めまして」をします。

毎日違う人と話すことはとても楽しいことでもありますが、話す内容の導入部分とかは毎日おんなじことをしゃべってる気もします。

 

毎年8月くらいになると引きこもり願望が爆発しかけます。

 

やなやつはいる

お金を頂いている以上、お客様ありがてぇ。。と思っていますし、

時たまに言われますがライダーハウスだからといって、ボランティアでやっているつもりは微塵もありません。

 

それでも私も人間なので、「合わないな、嫌いだな」という人はいます。

 

「宿の雰囲気が良かったです」といっていただくことがあります。

雰囲気とは何でしょう?禅問答みたいですね。

宿のオーナーである私も毛先ほどは雰囲気づくりに貢献しているでしょうが、

その他大部分を占めるのは「ほかのお客さんとの交流」という部分だと思うんです。

どうにも操作できないこの部分。 上記の「合わないな」という中には、ライダーハウス、ゲストハウス自体に適応できないという意味合いもあります。

 

「知らない人と隣同士に布団を敷いて寝る。」

ライダーハウスに来ておいてと言う言い方は横柄だと思いますが、あからさまに不平を表す方も少なく在りません。

 

そういう人がいる日の宿は楽しくないです。雰囲気も良くないです。

しかし俺には残念ながらどうにかする技量なんてないんです。

 

こんな日はやだなーって思います。

 

メリット

つらつらと不満を述べてきましたがここからはいい話を。

なんだかんだ楽しい

旅には出ずらいよ。と書きましたが、毎日が旅人気分にはなれます。

「今日はここから来た」「あそこがおすすめだ」という旅人同士の話を聞いているだけで日本一周をしていたころの記憶がよみがえります。

なんだかんだ飽きることなく私はこれを聞いているのが大好きなんです。

 

北海道に初めて来たんです最高ですねっていう話は何回聞いても飽きません。

 

あと、私は弟子屈に縁もゆかりもない状態で移住しました。

田舎あるあるかと思いますが、同世代のほとんどいない&小さなコミュニティの中での暮らしは多少息苦しさを感じることもあります。

そんな中において宿は貴重な「外界との接点」なんです。

ほんとに助かっております。

 

たくさんの考え方、生き方と触れられる。

宿をやっていると本当にいろんな人が来ます。

宿を始めるまでは本当に狭い世界で生きていたことを実感します。

 

日本一周しても知ることが出来なかった日本のこと。

いろんな職業のこと、いろんな世代の考え方。

外国の文化、世界のこと、宗教観からしょうもないことまで。

 

こんなにかっこいい生き方をしている人がこんなにいるんだなーとびっくりする日々です。

(半面教師にもたくさん会えます。笑)

 

宿っていうのは初対面なのに恥ずかしげもなく深い話をしちゃうふしぎな場所だと思います。

これがまた超楽しいし、めっちゃ参考になるんです。

 

英語力の向上

これは完全に棚ぼたですが、英語力が向上します。

俺は英語は全く話せませんでしたが、話す機会がこんなけあると上達するもんなんですね。無料のスピードラーニング状態です。

 

正直勉強したわけではないので、文法とか難しいことはさっぱりですが、なぜか意思疎通ができるようになりました。

たぶんめちゃめちゃな英語をしゃべってるんでしょうが、何とかなるようになります。

深い話もなぜかできてるんです。 ふしぎ。

海外への興味をめっちゃ増えました。

 

いいゲストさんが多い国にはいきたくなりますよね。

北欧と、イスラエルと、台湾の人に外れなし。

 

まとめ

冒頭にゲストハウスをやりたいという相談を受けると書きましたが、実際に開業するような人は1000人に一人くらいじゃない?

 

お金を稼ぎたいならほかのことをするべきだし、

最近の流行り感もあるし、

人とのつながり、地域づくりとかでまず思い浮かぶ部分ではあるかもだし。

 

ほんとにやりたいことが「ゲストハウス」っていう人は思った以上に少ないよたぶん。

 

私もこの選択が正しいのかどうかはさっぱりわからんけど、デメリット以上に楽しい日々を過ごしています。

 

ありがたいことに民泊も合法化したことだし、めっちゃ考えることも大事だけど、俺のように勢いだけで始めるのもありなのかも知らんよ。 

停電と北海道

地震には気づかないほどの距離でしたが、南弟子屈では約40時間の停電を経験しました。

朝起きたら、電気のない暮らし。
コンビニもスーパーも瞬く間に行列。

ガス、水道が生きていたのが救いです。

宿は急遽ツーリングライダーの避難所として解放しました。

大学生が多い時期の北海道。無鉄砲な事をする人も現れるかなー。と思いました。

(実際はよっぽど大人で皆しっかりしてなのでお金とっとけばよかったなぁと後悔。笑)

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停電の夜は皆でカレーを作り鹿を焼く。ろうそくの明かりでわやわやと。

俺自身が心細かったので旅人達と楽しい夜を過ごせて心強かったです。

夜の星はほんとに綺麗かった。。
普段もそんなに街灯もないんだけど笑
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ただいつ直るかわからない停電というのは精神衛生上良くない。ほんとに。

電気に依存してるのを実感すると共に冬じゃなくてほんとによかった。



そして俺個人的には夏の繁忙期が終わりかけの時期でまだよかった。

町も平常に戻りました。宿も少ないながらお客さんが来てくれています。

皆さん自粛なんてせずに北海道に来てください。

北海道の短い秋もまた乙なものですから。